3-B17 SounDary-Space:“音響的な境界”を提示可能な，新たな音響空間体験の確立に向けた開発と検討

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古町昂大（公立はこだて未来大学），安井重哉（公立はこだて未来大学）

本研究では，両耳への音響を個別に制御することにより，自身の身体が音響空間に入り込む体験を提供する「SounDary-Space」を提案する．SounDary-Spaceは，ユーザの身体動作と音による知覚操作によって生み出される“音響的な境界”を提示することが可能である． “音響的な境界”の提示原理を定義した上で，SounDary-Spaceでの両耳への音響制御手法の模索を行う．本研究では，動作原理を確認できる複数の方式を開発し，比較検討を行う．そこから発見された特性や改良点から， “音響的な境界”を体感できる新たな音響空間体験の確立を目指す．本稿では，境界の提示が明瞭な方式・没入感に伴う自己主体感が強い方式・それら2つの特性から得られた気づきをもとに改良を施した方式の，3つのプロトタイプを紹介する．